環状π共役系分子の電気化学測定

留学生氏名 : 栗田 祐輔

(所属) : 東京理科大学理学部第一部化学科 河合(英)研究室

期間 : 2024年1月10日~1月13日

場所 : 北海道大学大学院理学研究院化学部門有機化学第一研究室

 

私は東京理科大学河合研究室土戸グループで、シクロパラフェニレン誘導体に関する研究を行っています。シクロパラフェニレンはベンゼン環がパラ位でつながった分子で、ベンゼン環の枚数によって電気化学特性が変化します。その電気化学特性を測定するうえで、北海道大学鈴木研究室の石垣先生、張本さんらが得意とする電気化学測定の技術をご指導していただくために今回留学することになりました。

 滞在期間中にサイクリックボルタンメトリー(CV)測定、微分パルスボルタンメトリー(DPV)測定、定電位電解実験について、手順や注意点を含めて丁寧にご指導いただきました。特にCV測定では、得られたボルタモグラムから非常に多くの情報を読み取っており、測定しながらどんな反応が起きているのか仮定を立てることでどんなデータが必要か瞬時に判断するなど、測定技術について非常に多くのことを学ぶことができました。

 ご多忙の中にも関わらず、鈴木先生・石垣先生・張本さんそして鈴木研究室の学生の皆様が温かく迎え入れてくださり、楽しく留学を終えることができました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。